「東証で買える毎月分配ETFで、利回り10%近いのに為替の手間もない」――そんな美味しい話、本当にあるんですよね。それが2865(グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF)。
円で買えて、特定口座でも気軽に持てて、毎月10日に分配金が振り込まれる。米国ETFのQYLDを東証に持ってきたような立ち位置で、配当金生活を目指す層からじわじわ支持を集めている1本になっている。
ただ「利回り○○%」という数字だけ見て買うと、後で「あれ、思ったより伸びないな」となりがち。この2865分配金ブログ記事では、最新の月別分配金実績と利回り推移、仕組みの基本、そして「2865一択でいいのか?他にもっと合うカバコはないか?」という観点まで、ブログ運営者として実際にカバードコールETFを複数組み合わせて運用している立場から整理していく。
2865とは?基本スペックを3分で把握

2865は、Global X Japanが運用する東証上場の毎月分配ETF。正式名称は「グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF」で、米国ETFのQYLDと実質的に同じ戦略を円建てで提供してくれるのが特徴になっている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 銘柄コード | 2865 |
| 正式名称 | グローバルX NASDAQ100・カバード・コール ETF |
| 上場日 | 2022年9月30日 |
| 連動指数 | Cboe NASDAQ-100 BuyWrite V2 Index(円換算) |
| 分配回数 | 年12回(毎月10日) |
| 信託報酬(税抜) | 0.625% |
| 売買単位 | 1口 |
| NISA成長投資枠 | 対象外 |
注目したいのは「1口単位で買える」「毎月10日に分配金が出る」「円建て」の3点。米国ETFのQYLDは1株から買えるとはいえドル建てで為替手数料がかかるので、その手間を全部取っ払えるのが2865の魅力なんですよね。
ただし、NISA成長投資枠の対象外なのは要注意。ここは後半の注意点で詳しく触れていく。
【2865 分配金】の最新実績|直近12ヶ月の月別推移
ここが多くの人が一番気になる部分。実際、2865でいくらもらえるのか?最新データで見ていく。
直近12ヶ月の分配金実績(1口あたり)
| 決算日 | 分配金 |
|---|---|
| 2026年4月10日 | 12円 |
| 2026年3月10日 | 11円 |
| 2026年2月10日 | 10円 |
| 2026年1月10日 | 11円 |
| 2025年12月10日 | 10円 |
| 2025年11月10日 | 10円 |
| 2025年10月10日 | 11円 |
| 2025年9月10日 | 9円 |
| 2025年8月10日 | 9円 |
| 2025年7月10日 | 9円 |
| 2025年6月10日 | 9円 |
| 2025年5月10日 | 8円 |
| 合計 | 119円 |
直近12ヶ月の合計は1口あたり119円。基準株価1,255円(2026年4月時点)で計算すると、12ヶ月利回りで約9.48%。
月によって8〜12円のレンジで揺れているのが見える。これがカバードコールETFの宿命で、相場のボラティリティ(変動率)が高い月ほどオプションプレミアムが厚くなり、分配金も増える傾向にある。
年別の分配金推移
| 年 | 年間分配金 | 前年比 |
|---|---|---|
| 2023年 | 102円 | ― |
| 2024年 | 121円 | +18.6% |
| 2025年 | 125円 | +3.3% |
2023年から2025年にかけて、年間分配金は102円→121円→125円と着実に増えている。これは基準価額が上昇したことと、相場のボラティリティが高い局面でプレミアムを稼げたことの両方が効いている。
「カバコは時間とともに分配金が減っていく」という先入観を持つ人もいるけど、少なくとも2865に関しては、ここまでは健全に増配している。
【2865 利回り】の計算方法と過去推移

「利回り9.48%」と書くと魅力的に見えるけど、この数字をそのまま信じる前に、計算の前提を理解しておきたい。
分配金利回りの計算式
分配金利回り(%)= 直近12ヶ月の分配金合計 ÷ 現在の基準株価 × 100
2865の場合:
- 直近12ヶ月分配金:119円
- 基準株価:1,255円
- 利回り:119 ÷ 1,255 × 100 = 約9.48%
過去の利回り推移(前年末株価基準)
| 年 | 年末株価 | 年間分配金 | 利回り(前年末株価比) |
|---|---|---|---|
| 2023年 | 1,080円 | 102円 | 11.25% |
| 2024年 | 1,290円 | 121円 | 11.20% |
| 2025年 | 1,224円 | 125円 | 9.69% |
過去3年の平均利回りは約**10.7%**で、2桁を維持してきた水準。ただし2025年は株価上昇に分配金の伸びが追いつかず、利回り自体は若干下がっている。
税引き後利回りも要チェック
2865は東証上場の国内ETFなので、分配金には**20.315%(所得税15.315%+住民税5%)**が源泉徴収される。
- 表面利回り:9.48%
- 税引き後利回り:約7.55%
100万円投資した場合、年間の手取り分配金は約75,500円。月額で約6,300円というイメージになる。
「思ったより少ないな」と感じるかもしれないけど、配当金生活を目指すうえでは、現実の手取り額で考える癖をつけておきたいところ。
なぜ2865に分配金が出るのか?カバードコール戦略の基本

ここで一度、「そもそも何で利回り9%超なの?」という根本の話をしておきたい。
2865が採用しているのは「カバードコール戦略」。ざっくり言えば、こういう仕組み。
- NASDAQ100指数の構成銘柄を保有する(実態はQYLDに連動)
- 毎月、その指数の**コールオプション(買う権利)**を売る
- オプション売却で得た**プレミアム(オプション料)**を分配金として投資家に配る
つまり、「将来の値上がり益」と引き換えに「今のオプション料」を受け取って、それを分配しているイメージ。だから相場が大きく上がる局面では、NASDAQ100そのものを買うよりリターンが劣る。逆に横ばい〜緩やかな下落局面では、プレミアム収入があるぶん原資産より強い。
「タコ足配当(元本を切り崩しているだけ)じゃないの?」と疑う人もいるけど、2865の場合、オプションプレミアムという実際の収益源から分配金が出ているので、QQQI(米国カバコETF)の構造を解説した記事と同様、健全な分配と考えていい。詳しい仕組みはQQQIタコ足配当の検証記事でも解説しているので、カバコETFの分配ロジックに不安がある人はそちらも合わせて読んでみてほしい。
2865以外にも選択肢あり|他のカバコETFも比較してみる
ここまで読むと「じゃあ2865だけ買っておけばいいのか」と思いがちだけど、カバードコールETFの世界はここ2〜3年で急速に多様化している。利回りの数字だけを追わず、目的や相場観に合わせて使い分けるのが現実的な選択になる。
① 配当成長と高配当の二刀流なら【GPIQ】
ゴールドマン・サックスが運用する米国ETFのGPIQは、利回り約10〜11%を維持しながらNASDAQ100の値動きに比較的近い動きをする設計。「成長+分配」のバランス型としての立ち位置で、2865との組み合わせを考えるなら検討の余地がある。詳しくはGPIQの解説記事で深掘りしている。
② NASDAQ100の値上がりも狙いたいなら【563A】
2026年4月23日に東証上場した新顔。同じGlobal X Japanが運用するけど、戦略は2865とまったく違う。**「デイリーカバードコール × カバー率10%程度」**という設計で、NASDAQ100の上昇にかなり追随できるのが特徴。利回りターゲットは年率15%。
「2865だと上昇局面で取り残される感じが嫌」という人にハマる可能性がある一方、NISA対象外で韓国籍ETFを経由する三層構造など、特有の論点もある。詳細は563Aの徹底解説記事を参照してほしい。
③ 米国ETFで最大化を狙うなら【JEPQ】
JPモルガンが運用するJEPQは、NASDAQ100系のアクティブ運用型カバコETFで、利回り約9〜11%。米国ETFなのでドル資産になるけど、上値追随力と分配のバランスは秀逸。為替リスクを取れる人なら有力候補になる。詳しくはJEPQの分析記事で。
④ さらに高利回りを狙うなら【QQQI】
QQQIは利回り14〜16%という、2865より一段階上のインカムを出す米国ETF。仕組みはやや複雑で、コールスプレッドを使った設計になっている。**「分配金最大化を最優先」**という人向け。米国ETFかつ複雑な設計なので、税務処理の手間や下落耐性についてはQQQIタコ足配当の検証記事で詳しく検証している。
⑤ ヘッジ役として組み合わせるなら【TLTX/TLTW】
2865やQQQIをコアにする場合、株式系カバコだけだと相場下落時にダメージが大きくなる。そこで国債系カバコETFのTLTX・TLTWを組み合わせると、NAVの揺れを抑えながらインカムを稼ぎやすくなる。両者の違いはTLTX vs TLTWの比較記事で整理した。
2865に投資する前に知っておきたい3つの注意点

数字だけ見ると魅力的な2865だけど、買う前に押さえておきたい弱点もある。
① NISA成長投資枠の対象外
2865は「複雑な金融商品」としてNISA対象外になっている。つまり分配金は必ず20.315%の課税対象になり、税引き後利回りは約7.5%まで目減りする。NISA枠で高分配ETFを持ちたいなら、JEPQ(米国ETFだがNISA対象)のような選択肢の方が税効率がいい。
② 上昇相場では原資産に劣後する
2865はコールオプションを売っているので、NASDAQ100が大きく上昇する局面では「上値キャップ」がかかる。指数が+30%上がる年でも、2865の値上がりは限定的になる傾向がある。「成長を取りにいく」目的の銘柄ではないことを理解して持ちたい。
③ 円建てだが為替の影響は受ける
「東証上場で円建てだから為替リスクなし」と誤解されがちだけど、原資産は米国株(NASDAQ100)。円高局面では基準価額が下がり、円安局面では上がる。為替リスクが消えるわけではなく、為替手数料がかからないだけという点は覚えておきたい。
まとめ|2865分配金ブログとして伝えたいこと

この2865分配金ブログ記事でお伝えしたかった要点をまとめておく。2865は「東証で買える毎月分配ETF」として、配当金生活を目指す層にとって非常に使いやすい1本。最新データで整理すると、こうなる。
- 直近12ヶ月の分配金合計:1口あたり119円(毎月8〜12円のレンジ)
- 分配金利回り:約9.48%(基準株価1,255円基準、税引き後は約7.55%)
- **過去3年の平均利回りは約10.7%**で安定して2桁圏
ただし2865は「カバードコールETFの一択」ではなく、目的や相場観に応じて他のカバコと組み合わせる発想が大事。GPIQ・JEPQ・QQQI・563A・TLTX/TLTWといった選択肢を整理したうえで、自分のポートフォリオに合うものを選んでいくのが、長期で配当金生活を実現する近道になるはず。
カバードコールETFは「持っておけば勝手に増える」ものではなく、相場局面と銘柄の特性を理解して使いこなす道具。2865をコアにしつつ、他の選択肢も研究していくのが現実的なスタンスだと思う。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の銘柄への投資を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任で行ってください。データは2026年4月時点のものです。
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