【タバコ株】アルトリアグループは長期投資の魅力はあるの?
今後の株価は上昇するの?
このような疑問の方に向けて解説します。
記事の信頼性
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結論から言うと
アルトリアへの投資魅力は少なく、今後の株価上昇期待はあまりできないでしょう。
投資魅力が少ないと言える理由は以下のポイント。
- 先進国を中心にたばこ市場が縮小傾向
- FDA(米国食品医薬品局)の規制強化
- アルトリアよりもフィリップモリスの方が長期保有できる。
アルトリアは、日本たばこ産業(JT)と高温型の加熱式たばこの合弁会社を米国に設立したと発表しました。合弁会社では、JTのブランド「プルーム」で販売前申請を米食品医薬品局(FDA)に提出する予定です。両社は、成長市場である加熱式たばこ市場を開拓することを目指しています。
以下順追って見ていきます。
投資の最終判断はご自身で判断お願いしますね。
先進国を中心にタバコ市場が縮小している
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WHOのデータによると欧州や米国では喫煙者数が減少を続けており健康性のリスクの周知が広がり始めています。米国が主戦場であるアルトリアにとっては喫煙者の減少はそのまま 売上減に繋がってしまう大きなリスクになります。
減少傾向にある理由は後ほどお話しするFDAの規制強化が大きく影響しています。
FDA(米国食品医薬品局)のたばこ規制強化
2010年以降からFDAの規制強化の締め付けが強くなり、アルトリアを始めとするタバコ企業が逆風にさらされています。
過去規制強化一例
- 2009年10月:フレーバー(甘美、果実、スパイスなど)の使用禁止
- 2010年7月:煙のないたばこの警告ラベルの改正及び強化
- 2012年10月:紙巻たばこの警告ラベルの改正及び強化
- 2020年1月:フレーバ付き電子タバコ規制強化
- 2021年4月:メンソールたばこの販売規制強化
電子タバコメーカJUULへの出資が失敗に終わる
紙巻たばこに代わる販路を広げようと2018年、電子タバコのJUULに巨額の出資を試みましたがその後、汚染問題や健康被害が相次ぎ販売制限がかけられました。
2019年にはJULLの出資額の3分の1にあたる45億ドル(約4900億円)の評価損を計上しました。これを受けて欧州とアジア市場の一部から撤退する意向を発表。JULLビジネスは今も前途多難の渦中にあります。
【たばこ株】【MO】アルトリア・グループ 株価は急落傾向
2017年の76$の高値を付け、2023年2月時点では47$付近です。高値から約30%下げてしまいました。規制強化や訴訟問題が起こる度に株価に悪影響を及ぼしています。
長期投資であえてアルトリア・グループを選ぶ必要はない
あえてアルトリアを選ぶ必要がない理由はアルトリアよりもインデックス投資を続けほうが資産を効率よく増やせたからです。
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過去10年間アルトリアはS&P500に大きくアンダーパフォームしていることが分かります。10年間でトータルリターンが5倍以上差をつけられている観点からすれば、アルトリアを選ぶ理由が無くなってしまいます。
【MO】アルトリアグループ 配当
アルトリアは高配当が魅力とされていますが、配当情報は以下です。
【MO】アルトリア グループ 配当 権利 確定月
アルトリアグループの権利確定月は3月、6月、9月、12月です。
アルトリアグループは1月、4月、7月、10月に配当の支払いがあります。
【MO】アルトリアグループ 配当 推移
順調に配当金額は伸ばしています。23年の予想増配率は2.2%です。
【MO】アルトリア グループ 連続増配年数は?
アルトリア グループ は連続増配年数53年続けており、配当王として名を連ねています。
アルトリアグループ フィリップモリスの 違い
フィリップモリスはアルトリアグループからスピンオフして設立されました。米国以外の地域で販売しております。
アルトリア | PM | |
---|---|---|
株価 | $47.02 | $102.3 |
配当利回り | 8.1% | 4.9% |
配当性向 | 115.4% | 86.8% |
PER | 14.5倍 | 17.6倍 |
PBR | — | — |
時価総額($) | 84,349B | 158,679B |
フィリップモリスと比べるとアルトリアは配当性向が100%を超えていることが懸念点。利益以上に配当を出していることになり、将来減配や無配になる心配があります。
アルトリアグループの株価の今後についてまとめ
- タバコの需要は先進国を中心に減少傾向
- 今後もFDAの規制強化が強まる可能性がある
- あえてタバコ株買うならフィリップモリス
タバコ株は配当が魅力ですが、斜陽産業のため株価上昇は期待できません。
あえてタバコ株を買うのであれば、フィリップモリスの方が世界で販売しているため新興国の需要を取り込める。そして配当性向が100%以下のため保有もしやすいでしょう。
最後に長期投資するなら株式以外の資産を保有するべきだと考えています。こちらの記事でどんな投資対象がおすすめなのか解説していますので参考にしてみてください。
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