こんにちはかみがも (kamigamo_trade) です。
超高配当ETFのSPYDやQYLD、高配当日本株に投資して毎月配当収入でFireを目指す投資スタイルが流行っており、
日本の個人投資家で数多く見受けられます。
確かに、毎月配当収入を得ることで副収入を得られるので得した気分になりますよね。
高配当ETFに投資をすれば、初心者でもマネーマシンを作れるし最強の投資方法だと考える人も多いです。

高配当株ETF投資は果たして本当に最強の投資方法なの?
結論から言うと 。。。



高配当株ETF投資は少額から始める初心者にはおすすめしません。
高配当ETF投資は入金力が全てであり、少額の投資では、資産形成の効率が悪くなってしまいます。
なぜ効率が悪いのか?これからその理由について解説していきます。
- トータルリターンが重要
- 資産が少ない人ほどインデックス投資をするべき
- 米国株の配当金は二重課税がかかる


QYLDとは?
QYLDは【カバードコール】というオプション取引を採用しているETFですが、カバードコールとは、原資産を保有しつつ、コールオプションを売る方法をとっています。
この手法はオプション行使価格以上の値上がり益を放棄する代わりにオプションのプレミアムを受け取るという戦略です。
値上がり益の部分を捨ててオプションプレミアムで得た利益を配当金に充てるということになります。
トータルリターンは株価上昇と配当金という両輪が働くことで加速度的に増えていきます。
後ほど解説しますが、配当金は貰うたびに課税されてしまうため、投資の初期段階での配当を狙った投資は資産効率が悪くなってしまいます。
より詳しいQYLDのリスクについて下記記事で解説しています。


投資はトータルリターンがすべて
投資を始めたばかりの人ほど配当利回りの高い銘柄に目が行きがちです。
しかし、投資において重視すべきはトータルリターンです。
トータルリターン=株価上昇+受け取り配当金



みなさんの投資の最終目標は資産を増やすことに他ならないと思います。
高配当ETFは配当金だけを取りに行く銘柄が多く、株価が上がりにくい性質があります。
配当利回り10%の超えのQYLDがそうですよね。。。
QYLDは決して最強ではない。。。





株価増えてないね。。。
QYLDもSPYDも暴落リスクは常にある
高配当のQYLDやSPYDも暴落リスクは常に考えておかないといけません。
高配当だからと言ってナンピン買いし続ける事は決して得策ではないです。時には休むことも必要ですね。
資産を増やしたければインデックス投資でキャピタルゲインを取るべき
毎月入金額が少額の人ほどインデックス投資で資産を増やしていくことをお勧めします。
高配当ETFと米国株式全銘柄を投資対象とするETFのVTIとトータルリターンを比較しました。
QYLD高配当米国株ETFリターン比較


VTIが高配当ETFのトータルリターンを圧倒しています。。。





5年間のトータルリターンはVTIが約2倍以上に増えています



長期になればなるほど差が広がっていきそうなチャートですね。。。


米国株の配当金は二重課税がかかる


VTIとのリターンの差が開いているわけは米国株の配当金の課税制度が深く関わっています。
米国株配当金はまず米国にて10%の税金が差し引かれた後、残りの90%部分に対して日本にて20.315%が課税されます。
計算すると配当金を受け取る度に28.3%課税されます。



日本株の配当課税よりも約8%も多く取られてしまうんですね。。。
10%かかる外国税は確定申告をすれば一部還付を受けることが出来ますが、扶養控除や配偶者控除、住宅ローンなどの控除額が大きい減税制度を利用していると還付が受けれない場合があります。
QYLD.SPYDは税金面で損する。。。
資産が少ないうちから配当金を受け取る度に28.3%の課税がかかるためインデックス投資のリターンに遅れをとってしまうことになるわけです。
キャピタルゲインを狙ったインデックス投資のデメリット


インデックス投資のデメリットは株価が暴落するリスクがある点です。
特にリーマンショックなどの経済危機のあとは株価が一気に下がり、資産価値が大きく目減りすることになります。
しかし、これは高配当株にも当てはまり、株式すべてに共通して言えることです。


高配当ETF&バリュー米国株投資のまとめ将来性について


高配当ETF投資のデメリットについて解説してきました。



高配当株投資は入金力あるお金持ち向けの投資方法だと考えています
QYLDを買い増しするのではなく…
投資額が少ない人ほど指数の波に乗ってインデックス投資を続けた方が効率よく資産を増やしていくことができると確信しています。
さらにパフォーマンスを高める投資方法もあります。
高配当株 おすすめ 米国銘柄はなに?
個人的には配当金とキャピタルを両方増やすことが出来る、連続増配株投資が最強の投資方法と思っています。


米国株参考になった本を紹介
上記のような基準で銘柄を選べるようになったのは、米国株本『バリュー投資家のための「米国株」』がとても参考になりました。25年以上連続増配銘柄の分散投資を学べるので米国株で長期投資を始めたい方におすすめの本ですのでご紹介します



長期で配当を増やしてくれる優良企業の選び方がこの本で分かりますよ!!
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